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お客様訪問〜株式会社Sharpup様:古着卸売業〜

皆さまこんにちは。株式会社Theatreの吉田です。
先日弊社にてご入居のお手伝いをさせていただいた、株式会社Sharpup(シャープアップ)代表取締役の井上裕也様を訪問いたしました。古着の卸のお仕事をされている井上様に、新たに構えたオフィスのこと、お客様の反応、また後半はお仕事の内容や井上様のお考えについても伺いました。

物件のことはもちろんですが、普段私たちがあまり接点がない、古着の卸のお仕事をされている方のお話しは非常に興味深いです。ぜひ最後までご覧ください。

Interview

井上 裕也様(株式会社Sharpup 代表取締役)*写真左

-新しいオフィスを構えて3ヶ月ほどですが、実際構えてみてどうですか。

いい感じにいってます。いい物件、可愛い物件なので、お客さんに喜んでもらえてるのは正直結構感じています。

-喜んでもらえるというのは嬉しいです。

この空間が可愛いじゃないですか、それで洋服もよく見えたりするのかなあと。
これがもしボロボロの倉庫だったとしたら、やっぱお客さんの気持ちも上がらないじゃないですか。

-倉庫物件も見に行きましたね。

そうですね。でも見た物件は結構古かったから自分も気持ちよく仕事ができなそうと感じたし、お客さんもそうなんじゃないかなあと。お客さんのことを考えてもこちらの物件の方がよかったかなと思います。

-倉庫のようなところで卸のお仕事されている方もいらっしゃいますか。

基本的にはそれが多いと思います。
ただ僕が元々勤めていた会社のオフィスがヴィンテージマンションで、そこで成長しているということもあるので、僕もそのスタイルでやりたいなと思っていました。

-もう少し探すところの話しを聞かせてください。時期含めどのような経緯で物件を探すことになったのでしょうか。

独立というのが先ずは一番です。2024年の年明けくらいから本格的に探し始めたと思います。

-探す上で重要視していたところは。

1階で駅徒歩10〜15分圏内くらいですかね。先ずはそこでした。
3,4階とかで良さそうな物件はあったけど、大量に荷物が届くから1階が良かったですね。
サイズも物量があるので重要でした。

空間で当初考えていたことは、カッコよければいいなと。ちょっと言葉にするのが難しいんですけど、モダンな感じだといいなあと思ってて、他社さんでそういう風にやられている方がいないから。

皆さん倉庫物件なので、倉庫っぽくも使えつつも、外国人が住んでそうな雰囲気。言葉にするのが難しいのですが。。

-その中でこの物件に出会った。この空間で気に入ってるところはありますか。

やはりこの曲面の窓、その窓に対してこの縦型ブラインドの感じがすごく好きです。
縦型ブラインドがもともと好きで、またこの窓もなかなかないじゃないですか。床の雰囲気も好きです。これを見た時、ここ以外はないかもなと思いました。

-光もたくさん入ってきそうです。(取材日は雨模様)

日差しは結構入ります。
光が入ってくるので昼間めちゃくちゃ気持ちいいです。なので夜に来たお客様には昼間来てほしいと言ってます。昼間の方が気持ちいいし、仕事も捗りますね。

-メインのスペースには古着の掛かったラックが並んでいます。

はい、ここには仕入れた古着を掛けています。
普段はここでお客さんに古着を見てもらいながら商談をしていますね。

もう一部屋ありますけどまだ使えてなくて、応接室にしようかどうしようか迷ってます。
どう使おうか考えているところです。

-ここは住宅も多く、駅からも少し距離のある静かなところですが、来客時に不便に感じられたりとかありますか。

ないですね。街自体がいい空気なので、どちらかというと皆さん気持ちよく歩いてきてくれる感じです。やはり普段原宿や下北沢とかにいるから、この感じは新鮮というか。最寄り駅のどこからきても直線なのでアクセスしやすいのかなとも思います。それも助かってますね。

-お仕事のこともぜひ聞かせてください。最近古着屋さんが増えているという記事や、実際(弊社近くの)学芸大学駅周辺でも古着屋さんを見かける機会が増えている印象です。今古着ブームと言えるのでしょうか。

確かに古着屋さんは増えていて、ドキュメンタリー番組などで取り上げられている様子をみると、世間一般的にはブームと言えるのかもしれません。業界の中にいる僕からするとそれが日常なので、ブームかどうかそこまでは意識してはいませんが。でも業界が盛り上がっていることは嬉しいですね。

-不動産会社の感覚ですと、例えば下北沢で空いてた物件がしばらくして決まったと聞いて現地行ってみると結構古着屋さんだったりします。

下北沢には本当に集まってますからね。すごいですよね。多少の入れ替わりはあるかもしれませんが、まだまだ増えていくんじゃないでしょうか。そんな感じがしますね。

-古着のカテゴリーも増えている気がします。

そうですね、ジャンル、カテゴリーはより細かくなってきていると思います。
一言で古着と言っても色々あるから説明することが難しいです。

-ハイブランドの古着もありますよね。またヴィンテージという言葉も聞く機会が増えました。

はい、ハイエンドのものも全然出るので、買い付けられればここでも出します。ヴィンテージも、ハイエンドの洋服も好きなので、あって値段が合えば買っちゃいます。

-卸の業者さんによって目をつけるところが違いそうです。

本当に会社で色があると思います。卸業者でも色がある。皆さん古着といえばアメカジをイメージされている方が多いかもしれません。僕ももちろんアメカジは好きですが、どちらかというとモードっぽい感じが好きですね。

-言われてみるとここでは黒系のものが多く目に入る気がします。

これはたまたまですね笑
(写真映え)大丈夫ですか。入れ替えましょうか笑

-井上さんの色、個性が仕入れに現れているわけですね。

そうですね。アメカジ大好きでこの業界に入ってきている方が多いので、他の業者さんではデニムやネルシャツなどを中心に取り扱っているところもあったりしますが、自分はそれにさらにプラスして、先ほどのモードっぽい感じのものであったり、新しい年代のものも結構仕入れたりします。

新しい年代って一言で言うとそれも難しいんですけど、例えば2000年代初頭の洋服とかもやってます。50年代から60年代のものもあれば2000年代の洋服もやってるのは、他のとの違いかもしれないです。

もともと自分が綺麗めな雰囲気がファッションとしてかっこいいなと思っているところもあるので、敢えてあまり古着っぽくならないようなものを選んだりもします。この辺りの基準はかなり感覚的な部分になってしまうのですが。

私は古着が好きなので全身古着の時もありますが、綺麗な服装の中に一部取り入れるというのも元々好きです。気軽な感じで普段の服装に取り入れてもらえると嬉しいですね。

-では他のところにないものがSharpupさんだったら出会えるかもしれない。

そうしたいですね。それが自分の色になっていくのかな。自分っぽい、自分らしさなのかなと思い始めています。

-古着の中でも流行りが変わったりしますか。

めっちゃ変わります。1ヶ月、2ヶ月で変わっちゃうんですよ。サイズ感も売れる色も。サイズ感ですと、今までのゆったりがちっちゃくなってきました。

色も季節ごとに人気のものが変わりますし、数年前はあまり季節関係なく紫がたくさん売れました。

-そういうもわかる。

わかります。僕は営業もやっているので、結構対応できているかもしれません。お客さんと話すのが好きなので、その中で情報収集して、仕入れに行くみたいな。それを1ヶ月ごとに交互にしています。

売らなきゃいけない1ヶ月ではありますが、同時に次の情報も得られる貴重な1ヶ月でもあります。

-それでエンドユーザーのニーズを汲み取るわけですね。井上さんのお話しを聞いていると今後の展開も気になってきます。

色々考えてはいますが、先ずはこれをしっかりと長く続けていきたいです。先ずはパワーアップしていきたいなと、ここもいい空間にしていきたいですしね。

-一緒にお仕事をする仲間も欲しいというお話しも以前されていたかと思いますが。

そうですね。でも一緒に働きたいと思ってくれた方には、ぜひ買うのも売るのも両方を知って欲しいので、仲間を増やすには僕自身がもっと努力しなければいけないと思います。

僕がこの業界に入った時はめちゃくちゃ失敗しました。当時はいきなりアメリカに行って何千着買ってこいみたいな感じだったんですよ。飛ぶ前に1年くらい現場や会社で荷物をみる仕事をしてましたが、1年みてたとしても何もわかってなかったし、半分いいもの買えたとしても、半分いらないものが入ってた。それでもなんとかいろんな方の力を借りて乗り越えてきました。

今は10年前と比べると、お客さんも古着についてより詳しくなっていると思うし、その分僕らに求められるレベルも上がっていると思います。仲間と一緒にお客さんの期待に応えられる会社を作っていけたらいいですね。

-この記事を見てもし会いたいと思ってくれる人がいたら。

とても嬉しいです。同じ業界の方でもどのようにお仕事されているのか聞いてみたいですし、そこからお仕事する機会に繋がればなお嬉しいですね。

あとは本業からは少し離れて、違う業界の方とも機会があればお話ししてみたいです。私自身一年の半分はアメリカにいて、日本にいるときはずっと会社にいるという生活です。普段同業の方にしかお会いしないので、違う業界の方のお話しも聞いてみたいですね。そこで新たな気付きも得られるのではないかと思います。

株式会社Sharpup様 NEW OFFICE

世田谷区内の新しいオフィスは、住宅街の一角に建つ外観が可愛らしい建物の1階区画。以前オーナーが使用されていた空間が募集に出され、この度ご入居されました。

元々住宅仕様となっていて、間取りは1LDK。メインとなるリビングスペースに、インタビューでも触れた曲面の大きな窓があり、大きな柱はコンクリート面が剥き出しになっています。フローリングも味わい深く、賃貸用に作られた物件では生まれない雰囲気を感じます。

仕入れた古着をここに並べ、お客様と商談をされるそうですが、居心地が良いのでつい長居してしまいそうです。これも井上さんが考える空間作りの効果なのかもしれません。

本業のお話しでは、何度も「言葉にすることが難しい」とお話ししつつも、ご自身の感覚に向き合い丁寧に伝えようとする様子が印象的でした。井上さんが五感を大切にしてお仕事に向き合われてきたことも強く感じました。

一般個人の方への販売は現状されていないため、詳細の場所は伏せておりますが、もし井上さんにお会いしてみたい、商談したいというお考えがおありでしたら、私がお繋ぎすることも可能ですので、お気軽にご相談くださいませ。

改めまして井上さん、この度は貴重なお話しを聞かせていただき、誠にありがとうございました。

Information

Client:株式会社Sharpup(敬称略)
Address:東京都世田谷区

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